意味のある試練
去年の今頃
吉池は日に日に弱っていた
ただ側で見守る自分が無力に感じ、
やり切れない思いでした
もうすぐ死んでしまうパートナーに何ができるのか
そんな事ばかり考えた
彼に託された仕事をひたすらやっていた
医師に昼間も側に居られないかと言われたが
彼の思いを尊重し、私は仕事をした
正しかったのか、たまに思う
弱っていく吉池を見ているのは正直、辛かった
もっと、一緒に居れば良かった
今、そう思う
吉池が気にしていたじゅげむに来てくれる人々は
私が独りで仕事をしている姿を見てどう感じたんだろう
来店する方、みんな悲しんだ
泣いて、帰っていかれた
一番、辛い時期だった
乗り越えて今があるのだけれど
今が一番しんどい
また、今を乗り越えなきゃいけないんだね
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